スーツ姿が颯爽と決まっているビジネスマンが、背広を脱いだ際に襟まわりが黄ばんでいるシャツを着ていたら、格好良さが台無しになってしまいます。
洗濯をこまめにしているのに、何故衣服の襟や脇の部分は黄ばんでしまうのでしょうか?
原因は、人体から出る老廃物や皮脂に含まれているタンパク質です。
黄ばみを消すには、繊維の奥に入り込んだタンパク質を落とす必要があります。
まずは台所用洗剤
最初に、台所用洗剤(中性洗剤)を試してみましょう。
台所用洗剤は衣料用洗剤より、油落としには効果的なのです。
シャツの黄ばんでいるところを濡らして、原液を数滴ほど垂らします。
それから生地を傷めないように気を付けながら歯ブラシなどで擦ってください。
泡立てて充分に洗剤を染みこませてから濯ぎ洗いをし、仕上げに普通の衣料用洗剤を用いて洗濯機で洗います。
軽い黄ばみなら、殆どがこの方法で落とすことが可能です。
次に重曹
台所用洗剤で落ちない場合には、重曹を用いましょう。
重曹は弱アルカリ性の物質で、タンパク質を分解する働きをします。ホームセンターやドラッグストアで、販売されています。
化学表示名は「炭酸水素ナトリウム」「重炭酸ナトリウム」「重炭酸ソーダ」などです。
重曹には食用のものもあるので、間違えないようにしてください。
ぬるま湯でペースト状に溶かした重曹を、歯ブラシで黄ばんだ箇所に塗り込んでいきます。
5分程そのままの状態にしてから洗い落とすと、かなりの確率で綺麗になります。
最後の頼み「酵素系漂白剤」
重曹でも無理だったら、酵素系漂白剤を用います。塩素系では、ありません。
浸け置き洗いの要領で、酵素系漂白剤を溶かしたぬるま湯に30分程シャツを浸します。衣類全体の黄ばみを落とすことが出来ます。