正しいクールビズの作法|だらしなくならないポイントについて
クールビズが試行されてからすでに10年以上の月日が流れ、今や当たり前となっている今日このごろ。クールビズのボーダーラインが認知されてきたものの、ビジネスマンにとっての正しいクールビズの作法を理解していない方も少なくありません。正しいクールビズの作法を理解すればマナー違反となることはなく、周囲によい印象を与えることができます。今回はクールビスに関しての大切なマナーをお教えします。
正しいクールビズの作法を身に付けるにあたって、重要なのはサイズ感と清潔感と生地の質感です。クールビズファッションは洋服のサイズの大きさが目立ちます。首周り、胴回り、胸周り、袖の長さが適切でないと周囲にだらしない印象を与えることになります。パンツも同様に自分に合ったサイズを選択しないといけません。清潔感を出すためにはアイロンをかけるのはもちろん、細部まで気を配って着こなすことを意識すべきです。ボタンが取れていたり、糸が出ていたりするとだらしない印象を与えるのはいうまでもありません。
生地の質感で無視できないのは地肌が透けて見えてしまわないことです。下着の着用を絶対とし、表にひびかないようにするためにはVネックのノースリーブがよいでしょう。厚みのある綿素材を選択すれば袖が崩れることはなくなります。
クールビズの基本となる2つのコーディネートとは
ネクタイを外せばクールビズとなるわけではなく、本来はネクタイを外してはいけないのがスーツスタイルです。クールビズ用のスーツを着用する場合はジャケットとパンツを別々のものとするのが正しい作法となります。オーソドックスなのは紺のジャケットとグレーのパンツの組み合わせです。幅広い年齢に層に好感を抱かれてネクタイがなくても違和感はありません。紺のジャケットと白のパンツの組み合わせも夏の定番です。クールビズの正しい作法を考えるにあたって、基本となる2つのコーディネートを頭に入れておいた方がよいでしょう。
さらに、重要となるのはシャツ選びとなります。ノーネクタイの場合、ボタンダウンはおすすめできません。ボタンダウンはカジュアルなシャツであるため、ビジネスシーンに適しているとは言い難いです。同様にチェック柄やダンガリーシャツもカジュアルでビジネスシーンに相応しくはありません。柄を選択するにあたっては濃いチェックは幼いイメージとなってしまうため、重要な席では控えるのが無難です。また、ビジネスシャツは長袖であるのがマナーであるため、半袖シャツも選択すべきではありません。ホリゾンタルという襟の形のシャツを選択すれば、ボタンを外しても襟が折れることがなく、ピシッと整ったままです。
快適に涼しく過ごせる生地は4種類
クールビズの生地を選択する場合、快適に涼しく過ごせる生地は4種類あります。アイスコットンは冷感性を得た素材であり、肌にふれる素材に気を付けないといけない方も安心です。リネンは吸水速乾性と通気性の高さがセールスポイントの生地です。カジュアルな見た目となるため、着用シーンは注意が必要となります。
クールマックスも吸水速乾性や通気性、さらにはイージーケア性も兼ね備えています。洗濯やケアが楽であるのが嬉しい要素です。ニット生地は通年のビジネスシャツとして愛用者も多く、通気性や伸縮性に優れています。どの生地を選択するにしても正しいクールビズの作法を意識しましょう。
まとめ
クールビズスタイルは通常のスーツスタイルよりも着こなしが難しく、正しいクールビズの作法を理解していない方も少なくありません。最も重要となるのがだらしない印象を与えないことです。マナー違反となることなく、周囲に好印象を与えるためには正しいクールビズの作法を理解しましょう。何が正解であるかではなく、まず何が不正解であるかを知るのが肝心です。迷ったときには基本となるコーディネートを意識し、周囲に与える印象をベースとするのがよいでしょう。