銀座・表参道界隈のワンランク上のおすすめ高級オーダースーツ店10選 > お役立ちコラム > 結婚式に出席する際のラペルピンの付け方と選び方
結婚式に男性ゲストとして招かれた場合、服装は礼服やスーツが基本となります。 結婚式のような華やかなシーンにピッタリのアクセサリーがラペルピンです。 スーツ姿のアクセントとなるラペルピンですが、普段は付けることがないからこそ付け方が分からない方もいらっしゃるかもしれません。 また、結婚式のTPOをふまえて適したものを選ばなければならないのも難しいポイントです。 そこで今回は、結婚式でスーツ姿をオシャレに見せることができるラペルピンの付け方やマナーについて解説します。 TPOをわきまえつつオシャレを楽しみたい方はぜひご覧ください。
目次
ラペルピンとは、ジャケットの下襟の部分にあるボタンホールに挿して身に着けるアクセサリーです。 ジャケットの下襟の部分が「ラペル」と呼ばれるためラペルピンと呼ばれています。 ラペルピンはスーツのアクセントとなるアクセサリーで、男性が身に着けることが大半です。 男性が身に着けることができる装飾品は限られているので、華やかさを演出できる貴重なアクセサリーだと言えそうです。 シンプルなデザインのものが多いですが、結婚式などのお祝いの場に適した花やリボンなどの華やかなモチーフも少なくありません。
ラペルピンは、その起源をヨーロッパ貴族文化に持つアイテムで、19世紀の初めから男性のフォーマルウェアの一部として使用されました。当時、家紋や紋章をかたどったラペルピンは、貴族のステータスや誇りを象徴するものでした。これが、時代とともにファッションアイテムとしての進化を遂げ、広く一般にも浸透していきました。現代では、ラペルピンは結婚式や公式イベントの場で重要なアクセサリーとして着用され、フォーマルウェアに個性を加える役割を果たしています。ビジネスシーンやカジュアルな場面でも、スタイルに合わせて取り入れられるようになり、スーツスタイルの洗練された印象を強調するアイテムとして評価されています。
ラペルピンは、19世紀のヨーロッパにおける貴族階級の間で、家紋や紋章を示す装飾品として始まりました。フォーマルな場での使用が主であり、貴族や上流階級が自らのステータスを示すために着用していました。当時は、スーツスタイルがシンプルだったため、ラペルピンが個々のアイデンティティや社会的地位を表す大きな要素となっていました。これが次第に装飾品としての役割を広げ、20世紀にはより多様なデザインが登場し、カジュアルウェアにも取り入れられるようになりました。現代では、シンプルで控えめなデザインから個性的なものまで、さまざまなスタイルで活用されています。
フォーマルなシーンでは、ラペルピンはスーツに洗練された印象を加える重要なアクセサリーです。結婚式や公式の場では、装いに華やかさを加え、特別な日をより際立たせるための象徴として使用されます。特に、シルバーやゴールドのメタル製ピンは、シンプルでありながらも高級感を持たせるため、格式の高い場で多く使用されます。また、ラペルピンのデザインや色を変えることで、シンプルなスーツに個性をプラスし、着こなし全体の印象を引き締める効果があります。ラペルピンは、フォーマルな装いにおいて欠かせないアクセサリーとして、多くのシーンで活躍しています。
ラペルピンは、その装飾性だけでなく、個人や家族のシンボルとしての役割を果たしてきました。特に、歴史的には家紋や紋章をかたどったラペルピンが、家系の誇りや個々のアイデンティティを象徴するために使用されてきました。現代では、ラペルピンは社会的なシンボルの役割だけでなく、着用者のスタイルや個性を示すための重要なファッションアイテムとしても認識されています。フォーマルなシーンでは、控えめでありながらも個性を感じさせるデザインが好まれますが、カジュアルな場面では、より自由なデザインを取り入れることで、個性を強調する手段としても活用されています。
男性が身に着けることが多いラペルピンですが、女性が身に着けることもできます。 女性向けのラペルペンは、男性向けのラペルピンと比べて小ぶりでキュートなデザインが多くなっています。 女性はネックレスやピアス、ブレスレッドに指輪など身に着けられる装飾品が多く、ラペルピンを身に着ける場面が少ないのは確かです。 しかし、モチーフやデザインで遊びやすいので他のアクセサリーではなくあえてラペルピンを選んで身に着けることもあります。 夫婦やカップルで知人の結婚式に参加する際は、パートナーの女性とラペルピンを合わせみてもよいのではないでしょうか。
ラペルピンにはスティックタイプ、チェーンタイプ、ピンズ・ブローチタイプと3つの種類があります。 それぞれの種類によって付け方が少しずつ異なるので確認しましょう。
スティックタイプは飾り部分に長い針が付いているのが特徴のラペルピンです。 スティックタイプは、ボタンホールから針を通したうえで針先を留め具で留めます。 また、針をスーツに通して穴を開けるように付けることもあります。 角度を水平にすることや斜めにすることなどアレンジができるため、印象が異なるオシャレを楽しむことができるでしょう。
チェーンタイプはスティックタイプの仲間で、針の部分にチェーンが付いていることが特徴のラペルピンです。 チェーンが揺れる様子から華やかな印象になりやすく、角度によって表情が変わるのもコーディネートするときの楽しみになるでしょう。 付け方はスティックタイプと同様にボタンホールにピンを通して留めれば問題ありません。
ブローチタイプは針が短いタイプのラペルピンです。 ボタンホールに挿して付けるのですが、このとき生地を傷めることなく留めることができます。 貴金属などのやや大ぶりな宝飾品がついていることが多く、モチーフによってさまざまなアレンジが楽しめます。
ラペルピンは結婚式をはじめとしたパーティーはもちろん、ビジネスシーンでも使えるアイテムですが、TPOを意識して選ぶことがとても重要です。 ここからは、結婚式に適したラペルピンの選び方を解説します。
1つ目のポイントですが、目立ちすぎるデザインは避けたほうがよいでしょう。 装飾品のラペルピンはスーツスタイルを引き立たせる、プラスアルファのアクセサリーとなります。 しかし、あくまでも結婚式の主役は新郎新婦ですので、結婚式ではシックで控えめなデザインのものを合わせたほうが無難です。 そのため、結婚式に出席する際はシンプルでフォーマルなデザインのラペルピンを選び、シックなコーディネートを心がけましょう。
2つ目のポイントは、自分の立場に合わせたデザインを選ぶことです。 自分が結婚式にどのような立場で参加するのかによって、ラペルピンの選び方も変化します。 もし自分が新郎新婦の親族の立場であるなら、新郎新婦を引き立てるためにできるだけ落ち着いた服装を選ぶことが求められます。 もし親族の方がラペルピンを付ける場合は、シンプルでフォーマルなデザインのものが良いでしょう。 さらにいうと、結婚式のスタイルによっては、ラペルピンといった華やかなアクセサリーは付けず、ポケットチーフだけの方が無難かもしれません。 一方、ゲストの立場の場合は、新郎新婦の親族の場合と比べるともう少し遊びを取り入れる余地があります。 あくまでもシンプルでシックな範疇に収めたほうが無難ではありますが、多少色味やデザインに遊びを取り入れてもよいでしょう。 形で遊ぶ場合は色味をシルバーなどシックなものにすることや、色味で遊ぶ場合は形状をシンプルなものにするなどバランスを取ってみてください。
3つ目のポイントは、素材を大切にしてラペルピンを選ぶことです。 たとえば、結婚式にはブラックフォーマルやダーク系のスーツを着ていくことが多いと思います。 その場合はシルバーやゴールドの素材のラペルピンを選ぶのがおすすめです。 もし、カジュアルなデザインのスーツや夏場で麻の素材のジャケットを着る場合は、木製のラペルピンや光沢のないタイプがよいでしょう。 そのほかにも、スタイリングの統一感を考える際には、装飾部分の宝石をカフスボタンやネクタイピンと同じものにするなど工夫しましょう。
4つ目は、結婚式や披露宴と二次会で異なるラペルペンを使い分けて選ぶことです。 結婚式や披露宴では、ここまで書いた通り新郎新婦の引き立て役としてできるだけシックなデザインのものを選ぶのが無難です。 一方で、二次会は披露宴と比べるとカジュアルな会になるので、少し派手な色合いやデザインのラペルピンを付けてもよいでしょう。 新郎新婦に配慮して披露宴では落ち着いたデザインのものを選びつつ、二次会では印象の異なるラペルピンを付けるのはおすすめです。
5つ目は、何をモチーフにしているのかが分かりやすいものを選ぶことです。 あくまでもTPOを意識したうえでの話ですが、ラペルピンは一目で何を表しているのかがわかるデザインのほうがおすすめです。 ラペルピンのデザインがもつ意味まで意識できると、より高度なおしゃれが楽しめます。 例えば、バラは花言葉が「愛」なので結婚式という場にもふさわしいかもしれません。 TPOにふさわしくないモチーフを選ぶ恐れもあるので無理に意識する必要はありませんが、意識してみるとよいでしょう。
6つ目は、相手が興味を持ちやすいものを選ぶことです。 ラペルピンも含めたアクセサリーには、コミュニケーションのきっかけを作るという役割もあります。 そのため、結婚式場で出会った人が興味を持って注目をしてくれるようなデザインやモチーフのラペルピンを選ぶとよいでしょう。 ただし、結婚式場でつけるラペルピンはTPOを意識して控えめなものにするのが鉄則です。 可能な範囲で意識するか、結婚式用と二次会用の2つのラペルピンを用意するなども考えてみるとよいでしょう。
7つ目は、他のアクセサリーと競合しないように気を付けることです。 ラペルピンはそれ自体が華やかなアクセサリーなので、できれば他のアクセサリーと一緒には身に着けないほうが望ましいです。 たとえば指輪や高級時計を身に着けていると、アクセサリーの数が増えることで軽い印象を与える可能性があるので注意しましょう。 もし自分自身の結婚指輪などを身に着けている場合は、色味を合わせつつできるだけ小ぶりなものを選ぶようにして悪目立ちを避けるようにしたほうがよいでしょう。 時計も装飾性の低い落ち着いた印象のものを選ぶようにしてみてください。
ここまでラペルピンの種類や選び方などを紹介しましたが、結婚式でラペルピンを付けることが絶対に必要なわけではありません。 確かにラペルピンを活用すればスーツスタイルにアクセントを加えることができ、いつもとは違う気分になれるでしょう。 しかし、自己主張が強いものやデザインや装飾が派手なものを選択すると、悪目立ちしてしまうおそれがあります。 特に目上の立場の方の結婚式に出席する場合は注意をしなければなりません。 あくまでも主役である新郎新婦を引き立てることがマナーなので、派手過ぎてマイナスに作用するデザインや装飾のものなら付けないことが無難です。 結婚式や披露宴の後の二次会では比較的自由にコーディネートをする余地があるため、まずはTPOを大切にしたファッションを心がけましょう。
ラペルピンを選ぶ際には、スーツの色との調和が非常に重要です。スーツの色とピンの色が合わさることで、全体のコーディネートが洗練されて見えます。たとえば、黒やネイビーのスーツにはシルバーやゴールドのラペルピンがよく映えます。これらの色は、フォーマルな場にふさわしいシックで上品な雰囲気を演出します。明るいグレーやベージュのスーツには、控えめなトーンのピンを選ぶとバランスが取れます。さらに、シャツやネクタイとのカラーバランスも意識することで、アクセサリー全体の統一感を高めることができます。シーズンに応じたカラー選びもおすすめで、春にはパステルカラー、秋にはダークトーンのピンを取り入れると季節感が出て、より洗練された印象を与えることができます。
ラペルピンを選ぶ際には、他のアクセサリーとのバランスを考えることが大切です。ネクタイやポケットチーフとの相性を考慮して、全体的な統一感を持たせることがポイントです。柄物のネクタイや目立つポケットチーフを着用する場合、シンプルなデザインのラペルピンを選ぶことでバランスが取れ、全体がまとまって見えます。一方で、無地のネクタイを選んだ場合は、デザイン性の高いラペルピンでアクセントを加えると、洗練された印象になります。また、素材の選び方も重要で、フォーマルなシーンではメタル製のピンが適しており、シンプルながらも高級感を演出できます。カジュアルな場では、木製や布製のピンを取り入れて、より自由なスタイルを楽しむことが可能です。
ラペルピンは、フォーマルな場でのアクセサリーとして広く知られていますが、カジュアルなスタイルでも取り入れることができます。フォーマルなシーンでは、シンプルで上品なメタル製のラペルピンが一般的ですが、カジュアルな場面では、自由なデザインや色鮮やかなピンを使うことで、ファッションに個性をプラスすることが可能です。例えば、花や動物をモチーフにしたラペルピンは、カジュアルスタイルにユニークさを加え、全体の印象を軽やかにします。ビジネスカジュアルの場面では、フォーマルすぎないデザインのラペルピンを選ぶことで、品位を保ちながらも個性をアピールすることができます。
ラペルピンは、季節に応じて素材やデザインを変えることで、その時期にふさわしいスタイルを演出できます。春や夏は、軽やかで爽やかな印象を持たせることがポイントです。例えば、明るいパステルカラーや、花や自然をモチーフにしたデザインのラペルピンが春の柔らかな雰囲気にぴったりです。素材としては、軽量な布やプラスチック、リネンなどを選ぶと、全体的に軽やかでカジュアルな印象になります。特に春は、柔らかい色調を基調にしたピンを選ぶことで、季節感を存分に楽しむことができるでしょう。
夏にはさらに軽快さを意識した素材選びが重要です。涼しげなデザインや、ビビッドカラーのピンを取り入れることで、夏のスタイルにアクセントを加えることができます。例えば、メタルでもポリッシュ加工されたものであれば、光沢感がありながらも重たくなりすぎないため、適度な存在感を与えることが可能です。また、フラワーモチーフや自然のエレメントを取り入れたデザインは、夏の開放感とリゾート感を演出し、軽快な装いにマッチします。
秋になると、スーツの色合いが深まり、落ち着いたトーンが増えるため、ラペルピンもそれに合わせたシックなものを選びます。深みのあるブラウン、バーガンディー、ダークグリーンなどのカラーが、秋のスーツスタイルと相性が良いです。素材としては、木製やウール、レザーを使ったものが季節感を際立たせ、全体のコーディネートに温かみを加えます。また、秋は自然をテーマにしたデザインや、木の葉などのモチーフが映える季節でもあります。これらのラペルピンを使うことで、クラシカルな印象を与えることができます。
冬には、重厚感のある素材やメタルピンが一段と輝きを増します。シルバーやゴールドの金属製ラペルピンは、冬のシックな装いに高級感を添えます。また、雪の結晶や冬の自然をモチーフにしたデザインは、季節のアクセントとして非常に効果的です。素材としては、ウールやベルベットといった重厚な素材のラペルピンを取り入れることで、冬の寒々しい印象を和らげつつ、あたたかみのあるコーディネートを実現できます。色も深みのある濃色を選ぶことで、シンプルでありながら存在感のある印象を与えることができるでしょう。
季節ごとにラペルピンを変えることで、ファッションに季節感を取り入れ、スタイルに変化をつけることができます。ラペルピンは小さなアイテムではありますが、季節に合わせて選ぶことで、スーツスタイル全体が引き立ち、より洗練された装いを演出することが可能です。
今回は結婚式にゲストとして参加する際のラペルピンの付け方や選び方などについて解説をしました。 ラペルピンは種類ごとに特徴や付け方が少しずつ異なります。 そして、結婚式のTPOをふまえた際には、主役である新郎新婦よりも目立たないデザインのものを選ぶことも重要です。 周囲から浮いてしまうデザインや装飾のものなら新郎新婦に対しても失礼になってしまうおそれがあります。 場の雰囲気とスーツスタイルに合わせたうえで、適切なラペルピンを選びましょう。
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