オーダースーツをアスリート体型の人にフィットさせる作り方です。
一般の人の体型は、主にやせ型・肥満型・普通型などに分類されますが、アスリート体型とは、どのような体型を言うのでしょうか。携わってきたスポーツの種類によって、体型が大きく分かれますし、一流選手がゆえに他の人と比べて体型が大きく変わってしまったという場合もあります。そこで、アスリート体型の人がオーダースーツを作る際のポイントについて見ていきます。
一般の人と体型が異なる
アスリート体型の人は、既製服のスーツではとても対応できません。既製服の体型は、一般的な日本人の体型を基にしているもので、アスリート体型の人は、例えば、肩幅が非常に広い、胸回りが非常に大きい、左右の腕の長さが違う、といった場合があるためです。
実際にアメリカンフットボールをやっている人やサッカー選手などは「既製品のスーツでは窮屈」という不満が多くあります。
これはスポーツ選手ではなくても、大柄な男性や筋トレなどを熱心している人なら誰しもある悩みだと思います。
上手にオーダースーツを作ることによって悩みを解決するだけでなく、もう一段階おしゃれに着こなしてさらに美しく体を見せましょう。
競技の種類によって体型が異なる
アスリート体型は競技の種類によっても異なり、レスリングや柔道をしている人は首回りや肩幅が広い、サッカーや自転車競技などをしている人は、ももの周りが太い、というように競技の種類によって発達している箇所が大きく異なるために、オーダースーツを作る際には、その人に合ったオーダーメイドのスーツが必要になってきます。
オーダースーツを作る際には採寸やカウンセリングが重要
このように、アスリート体型とひとくくりに言っても、競技の種類によって体型が大きく異なりますので、オーダースーツを作る際には、採寸が非常に重要になってきます。アスリート体型の人は、左右対称でない場合がある、肩幅が左右で異なる、腕の長さや太さが左右で異なる、などアンバランスなケースも少なくないため、細かな採寸が必要となります。また、重要なのはカウンセリングです。アスリート体型の人は、自分の体のポイントを把握していて、どのようにすれば、格好良くなるかという点や希望する点など的確な指摘を求めることで、よりフィットしたオーダースーツを作ることができるので、カウンセリングでうまく聞き出すことが非常に重要となってきます。
上半身が大きい人
魅せたい体の部位によってスーツに工夫が施せます。見ていきましょう
・大胸筋
大胸筋は峰の厚みや丸みを見せたいので襟の部分に「ゴージーカット」と呼ばれる切れ込みを入れる場合が多いです。
・僧帽筋
肩や背中を鍛えている人は大きくなりやすい部位です。ここが発達している人は特に肩回りが合いづらいので既製品ではなかなかフィットしにくいはずです。
この場合はなで肩用の補正を行うことでパツパツ感や無駄なしわをなくすことができます。
下半身が大きい人
ウエストのサイズに合わせるとパツパツになってしまったり、入らなくなってしまう人もいるのではないでしょうか。
ここではスラックスのきれいな見せ方を紹介します。
・大腿四頭筋
ふとももに位置する筋肉で、競輪選手は大腿四頭筋が太いことで有名ですよね。ここで、オーダーのスラックスを作るときに注意すべき点は太もも周りの大きさだけではなく「ひざ」のゆとりが大切になってきます。
どんなパンツをはいているときにも言えますが、座ったとき必ず裾が5センチほど上がります。これは膝が曲がることによってどんどん上に引っ張り上げられているわけですので、ふとももが大きい方では膝のゆとりが数センチでは足りずに窮屈感が出てしまいます。
なのでオーダーする際は必ず膝から少し上も測るようにしておきましょう。
トレーニングをしているフィッターを見つける
アスリート体型のお客さんを専門的に扱っているお店は少なく、筋肉が多い人のスーツを設計することは難しいと思います。
そこでオーダースーツで快適に着たい人は、同じくトレーニングをしている人やガタイの良いフィッターの人を見つけてみましょう。
体が似ていれば悩みなど理解している人が多いので安心できます。
オーダースーツとアスリート体型について
アスリート体型の人がオーダースーツを作る際には、携わってきた競技の種類により体型が異なるので、オーダースーツの作り手は、個々の人に合った丁寧な採寸を行うことと本人は自分の体のポイントを熟知しているので、十分なカウンセリングを行うことで、その人のアスリート体型に合ったオーダースーツを作ることができます。
また、時期によって体系が大きく変わってしまうようなスポーツをしている方は時期ごとに替えのオーダースーツを作っておくことも大切です。これからトレーニングを始める方も試してみてはいかがでしょうか。